●江戸和本●本朝名公墨宝 慶安元年 林仁右衛門板 販売済み 書道 古筆模刻本出版の先駆

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本朝名公墨宝[本朝墨宝](慶安元年) ★ゆうパック発送【判型】特大本3巻3冊。縦275粍。【作者】不明。【年代等】慶安元年刊。[京都]林仁右衛門板。【備考】分類「書道」。江戸前期の古筆模刻本出版の先駆となったもの。小松茂美『古筆学のあゆみ』に「この種の模刻本の濫觴は、『本朝名公墨宝」(3冊)である。巻末の刊記によれば正保2年)の上梓である。その後、慶安元年本.延宝3年本と版を重ねて、都合3度も板行された」とある。また、山口恭子「『本朝名公墨宝』の編纂と受容」(日本文學誌要65,60-71,2002-03-24)によれば、『本朝名公墨宝』は、近世前期に上梓された名筆摸刻集の一つで、日本の能筆家の書作品を収録・印行した最初の法帖である。寺島宗意『倭板書籍考』(元禄15年刊)や尾崎雅嘉『群書一覧』(享和2年刊)にも、日本の法帖の最初の板行であると紹介されている。正保2年板、正保3年板(2種)、慶安元年板、明暦4年板などの諸本が確認されている。内容は全3巻中に都合16人の諸家の筆蹟を収録し、漢字・仮名作品の双方を含み、作品の題材は和歌・漢詩類が中心で、その出典は多く『和漢朗詠集』である。上巻は弘法大師・小野道風・藤原佐理・藤原行成・藤原定実・世尊寺行能の6人、中巻は伏見院・後伏見院・尊円親王・尊道親王・尊鎮親王・尊朝親王・尊純親王・近衛信尹・本阿弥光悦の9人、下巻は松花堂昭乗1人の作品を収める。すなわち、上巻に平安朝の名筆と世尊寺流の書家、中巻に伏見院流、青蓮院流の書家と寛永三筆のうちの2人、そして下巻に寛永三筆の一人という構成である。総じて松花堂昭乗の筆蹟がことさら多く収録されているのが目立ち、編者の追慕や嗜好の表れと見られることから、本書の編纂には松花堂昭乗周辺の人物か、石清水八幡宮周辺の人物の関与が考えられ、本書の受用や流通には当時流行していた滝本流と深く関わっていたと思われる。★改装・題簽後簽・状態概ね良好(本文裏打ち)。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(出品時の相場):日本の古本屋で、不揃い本(中巻欠2冊本)が、28,000円】商品の情報カテゴリー : 本・音楽・ゲーム > 本 > その他商品の状態 : やや傷や汚れあり発送元の地域 : 埼玉県

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